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(テンプレート付き)求人票の作り方は?求人票の基礎知識とテンプレートで簡単に作る方法を解説!

ハローワークや派遣会社、求人サイトなどで活用される求人票を目にしたことはあるでしょうか。求人票は、企業の第一印象を決めるための重要な存在です。

求人票を作成するときは、求職者から「この企業に応募したい」と思ってもらえる内容にしなければいけません。しかし、求人票作成のコツや書き方がよく分からない採用担当の方も多いのではないでしょうか。

今回は、求人票の記載項目や書き方のコツについて解説し、使いやすい求人票のテンプレートを紹介します。「求人票の書き方が知りたい」「求人票のテンプレートを活用したい」という人は、ぜひ参考にしてください。

求人票とは

求人票とは、自社の仕事内容や労働条件などの詳細を記入し、派遣会社やハローワークなどを通じて、新卒または中途採用の人にアピールするためのものです。

より良く分かりやすい内容の求人票を作成することで、求人に目が留まりやすくなり、人材獲得のチャンスも多く得られるでしょう。

派遣会社では、さまざまな職種から数多くの求人を掲載しています。求職者は、膨大な数の求人の中から自分に合った仕事を見つけなければいけません。こういった場合でも、求人票を作成しておくことで、多くの企業の情報を一目で確認・比較できるようになるのです。

派遣会社で求人票を作成する際には、あらかじめ用意したフォーマットに沿って記入していくのがおすすめです。

求人票の記載項目

派遣会社は取り扱う求人が多く、求人票ひとつで求職者に対してアピールする必要があります。そのため、自社の情報を分かりやすく伝えられるよう、いくつかの項目について必ず記載しておきましょう。

ここでは、求人票に記載する項目を4つのポイントについて紹介します。

事業内容

求人票に記載する項目のうち「事業内容」は、求職者が特に注目する項目です。この項目では、どのような内容の事業なのか、企業で何に取り組んでいるのかを記載します。

求人票をパッと見ただけでどのような事業なのかイメージできるよう、専門用語や独特の言い回しを避けた表現で記入しましょう。

たとえば、「販売業」とだけ記載されていても、何の販売をしているのかが求職者に伝わりません。誰に何を提供する事業なのかレベルに落とし込んで、具体的な内容を記入しておくといいでしょう。

作業内容

仕事内容は、求職者が最も重要視する項目のひとつです。求職者にとっては、いくら労働条件が良くても具体的な仕事内容が分からなければ不安感を覚えるでしょう。

具体的にどのような作業をするのかを詳しく説明することで、実際に働くイメージがしやすくなり、応募者が増えることに繋がります。

求職者の疑問や不安を払拭できるよう、詳細かつ分かりやすい内容で記入しましょう。

労働条件

事業や仕事内容の詳細だけでなく、自社がどのような労働条件を定めているかについても詳しく記載する必要があります。労働条件では、給与や雇用形態、就業場所・時間、福利厚生、試用期間などについて、事細かに記載しましょう。

求職者は、仕事内容はもちろん、あらゆる労働条件から希望に合う企業へ応募します。そのため、企業と求職者の間でミスマッチが起こらないよう、記入漏れやミスのないよう十分注意を払いましょう。

選考内容

選考内容では、今回の求人における募集人数や面接回数について記載します。派遣会社の求人では、「派遣元」「派遣先」のそれぞれで、どのようなステップを踏むのかを記載しておくと、求職者の応募に対する不安が軽減されます。

「面接は何回あるのか」「募集人数は何人なのか」など、選考内容に関することは明確に記載しましょう。

募集人数が特に定まっていない場合は、目安として人数を定めるか、「若干名募集」「大量募集」などと記載するといいでしょう。

求人票の書き方

求人票を書く際は、詳細かつ分かりやすさを意識しましょう。求職者に誤解がないように、応募者の目線に立って専門用語や企業独特の呼称は避けるべきと言えます。

派遣会社は取り扱う求人が多く、求職者は多くの求人から自分に合った仕事を見つけなければいけません。そのため、一目見て「どのような仕事か」「給与はどれくらいか」を理解でき、他の求人と比較できる内容を目指しましょう。

応募者の増加に繋げるためにも、求人票の書き方について知っておきましょう。

箇条書き(文が長くなると読みにくくなるのを回避)

仕事内容などの詳細を書くときは、箇条書きでの記載を意識しましょう。一文が長くなるほど文章が読みづらくなり、せっかく詳しく書いた求人内容が求職者の目に留まらない可能性があります。

悪い例主にアパレルや雑貨を販売しているECサイトの運営業務において、お客様の問い合わせ対応や発送・梱包業務の対応を行っていただきます。ExcelやWordなどPCを使用できれば未経験でも可能です。週休2日制の9時から17時勤務。社用車での運転をお願いすることもあるので、運転免許を持っている人を募集します。
良い例【仕事内容】・ECサイトの運営業務(アパレル・雑貨) 午前:お客様の問い合わせ対応 午後:梱包・発送業務
【勤務時間・休日】・9時~17時 ・土日祝休み
【募集する人物】・未経験可・PCスキル必須(Excel、Word)・運転免許(社用車・AT車)

このように、仕事内容・勤務時間を箇条書きで明記することで、パッと見ただけで全体の内容や条件が分かりやすくなります。

「求人内容が読みにくい」と感じた場合は、一文が長くならないよう意識し、条件を箇条書きで記載するといいでしょう。

応募してもらいたい人のイメージを描く

求人票にタイトルやコピーを挿入して、どのような人に応募してほしいかイメージを描きましょう。

ただ未経験可と書くより、「会社と一緒に成長できるポテンシャルのある方」「事業を一緒に盛り上げてくれる方」など工夫してライティングすることで、どのような人に応募してほしいかが伝わり、実際に応募にもつながります。

反対に、「こういう人には応募してほしくないな」という希望があれば、タイトルやコピーを工夫することによって、応募の段階でミスマッチを防ぐことができるでしょう。

かなりなど定性的でなく定量的な表現・誤解を招かない表現

求人票作成において、「かなり」「とても」など、定性的な表現は極力避けるようにしましょう。昇給や正社員登用、賞与など定量的な表現を心がけ、誤解を招かないよう明記することが大切です。

曖昧な表現で記載すると、企業と求職者の間で誤解が生まれる原因にもなります。これまでの実績をはっきりと明示することで、求職者からの信頼度が高くなるでしょう。

読みやすい文字のサイズ(シニア向け求人であれば細かく記載しないなど)

読みやすい文字のサイズを使用するのは、求人票作成において基本とも言えます。シニア向け求人であれば、細かく記載しないなど見た目の工夫も大切です。

また、読みやすいフォントを指定し、フォーマットがある場合はフォントの統一をしましょう。

求人票を使って説明する派遣会社スタッフの立場も考慮

派遣会社やハローワークでは、スタッフが実際に求人票を使って仕事内容や労働条件などの説明をします。そのため、スタッフからの見やすさや、情報の整理のしやすさなどを考慮するといいでしょう。

たとえば、労働条件に関する項目が何ページにも分かれていたり、面接場所に関する情報が不十分だったりする場合、スタッフの説明に手間がかかることが想定されます。

スタッフが説明をスムーズに進められるよう、情報の整理や抜け漏れがないかを確認しましょう。

【禁止】求人票に書いてはいけないこと

求人票を書くにあたって重要となるのが「法的制約」です。労働者保護の観点から、求人票の記載について法的に避けるべき表現がいくつか存在するため、求人票作成担当者は必ず知っておきましょう。

求人票に書いてはいけないことは以下の4つです。

・年齢の制限・性別の制限・最低賃金を下回る表記・身体的特徴

ここからは上記の4つについて詳しく解説していきます。

年齢の制限

雇用対策法により、募集・採用の際に「25歳以上」などの年齢制限を設けることはできません。

NG例OK例
・30歳以下募集・20代をターゲットにした販売スタッフ募集

「20代歓迎」「20代が活躍中」などについては、いずれも応募資格欄には記載できません。ただし、店舗情報として現状表記することは認められています。

一方、厚生労働省の規定により、例外的に年齢制限が認められるケースもあります。その場合は、求職者に対して理由を記載することが義務付けられています。

■例外事由

定年が65歳の企業が、65歳未満の人を募集18歳以上の人を募集(労働基準法第62条の危険有害業務、警備業法第14条の警備業務)35歳未満の人を募集45歳未満の人を募集(要普通自動車免許)平成〇〇年卒業見込みの人

長期勤続によるキャリア形成を図る観点から、期間の定めのない労働契約の対象として募集・採用する場合に限り、「35歳未満」などの表記も認められています。上記のように、実務経験を有する資格でなければ、必要な免許資格を定めることも可能です。

また、労働基準法第61条により、18歳未満の年少者は、22時以降から翌朝5時までの原則として労働が禁止されているため注意しておきましょう。

NG例OK例
・高校生不可・18歳未満の方は22時以降の勤務不可

性別の限定

男女雇用機会均等法では「事業主は、労働者の募集および採用について、その性別にかかわりなく均等な機会を与えなければならない(5条)」と定められています。

具体的には、厚生労働大臣の指針によって、以下の募集・採用が禁止されています。

募集・採用に当たって、その対象から男女のいずれかを排除すること募集・採用条件を男女で異なるものとすること選考方法や基準について男女で異なる取扱いをすること募集・採用に当たって男女のいずれかを優先すること求人内容の説明など募集・採用に関する情報提供で、男女で異なる取扱いをすること

つまり、「男性のみ募集」「女性優先」などの抽象的な表記はしてはいけないということです。

NG例OK例
・女性歓迎・男性のみ募集・女性が活躍中・主婦(夫)の方も活躍
・体力のある男性歓迎・10kg以上の荷物を毎日運びます。

ただし、いずれも応募資格欄には記載できないため注意しましょう。店舗情報などで現状として表記することは可能です。

また、「体力のある男性歓迎」のような表現は、抽象的な間接差別になります。具体的な仕事内容を記載した上で、応募者に判断を委ねるのがベターです。

最低賃金を下回る表記

最低賃金を下回る雇用は厚生労働省によって禁止されています。

最低賃金は都道府県ごとに異なり、毎年8月頃に見直された金額が発表されます。そして、10月初旬ごろから金額が適用され始めるため、毎年確認しておくべき事項と言えます。

試用期間でも同様に、最低賃金について守る必要があるため注意しましょう。

身体的特徴

人種や身体的特徴など、特定の人を差別・優遇するような表記についても禁止されています。

NG例OK例
・外人・後進国・外国人・発展途上国
・色盲、色覚異常・ブラインドタッチ・色覚障害・タッチタイピング
・身長175cm以上優遇(身体的特徴に関する表記はNG)

派遣会社での求人票の大切さ

派遣会社を利用する人の多くは、数多くの求人から自分に合った仕事を探します。そのため、求人票ひとつで「応募したい」と思ってもらう必要があります。

毎回企業について深く調べるわけではないため、求人票は求職者にとって応募を判断する大切な書類となります。求人票の書き方次第で、その企業の印象が左右されるため、「求職者の心を掴むため」の求人票作成を心がけましょう。

実際に、「年収・必須スキル」といった条件のみを伝えるだけでは、魅力的な求人票には近づきにくいと言えます。簡単に記載してしまいがちな「自社のPR欄」に、入社するメリットや社風を記載することがおすすめです。

派遣会社で求人票を作成する際は、求人票を見ただけで「求職者自身が楽しく働いている姿をイメージできる」ことが大切です。

求人票の内容・見せ方で人の集まり(数・量)が左右

求人票は、記載する内容や魅せ方で応募者の集まりが左右されます。誰が見ても分かりやすい求人票を作成して、応募者を増やしましょう。

とはいえ、一から求人票を作成するとなると、多くの項目を用意する必要があり手間がかかってしまいます。

マッチングッドでは、求人票のテンプレートを用意しています。下記からダウンロードできるため、ぜひ活用してみてください。

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