セミナーレポート

人材不足解消のカギとなる外国人労働者の活用。ゼロからわかる人材派遣企業様の「特定技能人材」ビジネスについて

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特定技能ビジネスをはじめるポイントを解説!

  • そもそも特定技能制度とは?
  • 人材派遣会社様が取り組む際のポイント
  • 特定技能ビジネスの市場規模と今後

日本のビジネスにおいて、人手不足が深刻化する中、外国籍労働者の存在感が増しています。今回、特定技能ビジネスの第一人者であるリフト株式会社代表の杉村様をお招きし、「ゼロからわかる特定技能制度~約700名の特定技能人材を支援するプロがわかりやすく解説~」と題したセミナーを開催いたしました。本記事では、そのセミナーの内容を一部抜粋してお伝えいたします。

お話を伺った方

リフト株式会社 代表取締役 
一般社団法人 外国人雇用協議会 理事
杉村 哲人 氏

(略歴)
大学卒業後、大手コンサルティング会社で新規事業進出支援に従事。2015年にリフト株式会社を設立。「外国人材活用のための新しい選択肢、戦略の提供」を目指し、在留資格申請から定着支援まで、幅広くサービス展開を行う。2021年から一般社団法人 外国人雇用協議会の理事に就任。外国人材関連の講師実績多数。

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派遣業界の新しいトレンドとなるか?「特定技能」のポテンシャル

近年、深刻化する人手不足を背景に、各企業において外国籍労働者の受け入れが加速しています。政府も制度を整え、その後押しを強化しています。外国籍労働者の中でも、特に注目を集めているのが「特定技能」という在留資格を持つ方々です。この流れをうけて、派遣会社でも「特定技能」資格を持つ外国籍スタッフに特化したサービスが注目を集めています。

派遣会社の皆様の中には、外国籍労働者のビジネス可能性が気になるものの、そもそも「特定技能」などの在留資格制度が分からなかったり、既存の事業展開の中で、どのように事業を拡大すればよいか不安だという方もいらっしゃるでしょう。今回は、そのような方に向けて、「ゼロからわかる特定技能制度」と題し実施されたセミナーの概要をお届けいたします。

特定技能人材の概況と、ビジネス参入時の注意点

現在、日本における特定技能人材は現在22万人以上です。国内で働く外国人の中でも大きな割合を占めています。さらに、政府は向こう5年間で特定技能人材を最大82万人まで増やす方針を打ち出しており、今後ますます増加していくことが予想されます。

また、日本で働く外国人の給与は上昇傾向にあります。景気回復に伴い人手不足が深刻化する中、企業間の人材獲得競争が激化しているためです。特に、特定技能人材は即戦力として期待されているため、給与水準は高めに設定される傾向にあります。

このような状況の中、派遣会社にとって特定技能ビジネスへの参入は重要な戦略となります。特定技能人材を自社が提案出来るようにすることで、売上拡大を図ることができます。また、派遣先企業との関係性を強化し、シェアを維持・拡大することにもつながります。

逆に言えば、他企業から派遣先企業へ特定技能人材を提案されることで、自社のシェアが低下してしまう可能性もあります。

このように特定技能ビジネスは、派遣会社にとって今後の売上を左右しかねないファクターですが、ビジネスとして参入する際には、慎重に検討する必要があります。

杉村氏は特定技能ビジネスへの派遣会社の参入は、大きなチャンスとなる一方で、リスクになりえることも強調し、参入に際しては綿密な戦略をたてたうえで、覚悟を持って臨む必要があると語りました。

特定技能人材の派遣サービス 立ち上げのステップ

特定技能人材の派遣サービスを立ち上げる際のステップとしては、以下の3つがあります。

  • ステップ1:求人オーダーの獲得
  • ステップ2:人材集客、マッチング
  • ステップ3:就労前後のサポート

>>3つのステップの詳細解説はこちらから

杉村氏は3つのステップ全てを自社で行う場合、それぞれのステップで専任の担当者を置くことが望ましいと強調します。各ステップで差別化を行う為には、専門的なノウハウが必要となるため、専任の担当者を置き、より質の高いサービスを提供出来る体制を作ることなしに、特定技能人材ビジネスの立ち上がりが難しくなって行きます。

ただし、全てのステップを自社で行うには、相当な人員体制が必要となります。そこで、先述したようにパートナー企業と提携し、一部のステップを委託するという選択肢もあります。自社の強み・弱みを分析した上で、最適な体制を構築することが重要だと杉村氏は語りました。

特定技能ビジネスで成功するために、必ずやらなければならないこととは

特定技能ビジネスへの参入には、明確な戦略が必要だと杉村氏は語ります。
軌道に乗せるためには「なんでもやります」という姿勢では失敗すると断言し、自社の強みから分析したうえで、得意分野に集中することが必須だと解説しました。また、見過ごされがちで重要なポイントとして、人材の定着の重要性についても強調。せっかく就労まで行きついた特定技能人材も、定着率は高くなく、すぐに辞めてしまうケースが珍しくありません。
特定技能ビジネスの成功には、定着支援とそれを実現する為の顧客企業との連携がカギを握っているのです。

>>派遣人材の定着に必要なこととは?

セミナーでは、文化や言語の壁を超えて、外国人労働者との信頼関係を築く方方法や、特定技能ビジネスにおけるよくある課題の解決方法などを具体的に紹介しつつ、特定技能ビジネスの立ち上げ~軌道に乗せるまでの詳細について解説しております。

派遣会社にとって特定技能ビジネスの立ち上げを検討する際に注意するべきポイントについて詳細を知りたい方は、下記よりセミナーアーカイブをご確認ください。

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特定技能ビジネスをはじめるポイントを解説!

  • そもそも特定技能制度とは?
  • 人材派遣会社様が取り組む際のポイント
  • 特定技能ビジネスの市場規模と今後